セッションが好きだ。

クライアントと一緒に創り出す世界が面白い。

古いメールを整理していたら、

2016年に送られてきた、

懐かしいクライアントさんからのフィードバックが。

フランス文学の研究者であるYさんは、

このメールの後、新たな活躍の場を見つけられ、広島を離れられました。

以下、原文。

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6月末からクラニオを受けて感じた事をお伝えしたいと思います。

思ったことをそのまま書きます。

初回のとき、息がうまくできなくて苦しかったことをよく覚えています。
わたしは目を閉じて、いつものごとくエンドレスに湧き上がってくる頭の中のひとりごとと格闘していました。
あれしなきゃ、これしなきゃ、いかんいかんもっとリラックスしなきゃ、そういえばあれはすませたっけ、今日の晩御飯なんにしようかな……
脳内の雑念が最高潮に達したころ、ひとつの声がはっきり聞こえました。

「ねえ、それいつまでやっとるつもりなん？」
そのとたん、物心ついたころから四六時中わたしをせきたてつづけていたすべての雑念が嘘のようにさーっと引いていき、ぽっかりとした静けさがやってきました。

ああ自分はいままで半分しか生きていなかったんだな、
いままでの自分は表層でしかなかったんだな。

わたしの足元には目に見えない深い深いねっこが力強く広がっていたんだ、
このからだのすみずみにめぐってわたしを生かしているのは原始の「いのち」なんだ、
道端のあの木、その木、ぺんぺん草、石ころ……そういったものとまったくおなじように、自分はただずどーんと存在しているんだ。

それは問答無用の、圧倒的な実感でした。
空っぽの頭で、ほとんど呆然となりながら、一歩一歩を踏みしめるようにして帰りました。

杉原さんのセッションはとても穏やかで、わたしはいわゆるボディワークよりもずっとカウンセリングに近いように感じています。
心と体、意識と無意識がつながっている深い深いところから発せられてくる微細なシグナルに、そうか、そうだね、とうなずきながら耳を傾けてくださっているといえばいいのかな。
だからとてもナチュラルで、心地よくて、終わったときにはさっぱりと「本来のピュアな自分」に近づいているんだと思います。

わたしもそうでしたが、心や体の不調を抱え、「よくなりたい」「変わりたい」という願いをもって杉原さんの元を訪れる方が多いと思うんですよね。
セッションを受け始めてまだ2か月ほどですが、変化はたくさんあります。

朝起きたら「バーカバーカ」って言ってしまうくらいの自分への強烈なダメ出しをしなくてよくなった。

他人の評価をあまり気にしなくなった。
ものすごい完璧主義の私が、失敗さえできるようになったんです！自分ながら嘘のようです。
自分をまるごと認められなくて、きれいな自分だけで生きていきたいといままでがんばってきましたが、
表面だけきれいに塗り固めようとしても無理な話で、しまいにはがんじがらめで息苦しくなってくるんですよね。
でもそんな必要はないんです。いまは心から（体から？）そう思います。それは表層でしかなくて、自分はもっともっと深い、森のような、海のような、大きなものと、根っこでしっかりつながっているから。

自分の影の部分と手をたずさえて、より深いところをめざして潜っていくこと、それがこれからの課題になるんだろうと思っています。

もちろんクラニオ前とクラニオ後で天地が劇的にひっくり返ったみたいな分かりやすい話ではなく、
いろんな流れの中で見つけた発見や気づきがこうした変化のベースになっているわけなのですが、ちょうど機が熟していたといいますか、
クラニオに出会ったことで、つまりマインドではなく「いのち」や「存在」というほかないものに主導されることで、
本来の自分を発見し、自分自身になっていくプロセスが自然に始まったのだなと感じています。

それに、本当の自分になること以上に本質的な変化ってあるでしょうか？

セッション中のわたしは、はるか昔、まだ大多数の生命が海で暮らしていた時代の、古代の海の生物になったような気分でうとうとしています。
そのころ、わたしはどんな夢を見ていたんだろう。太陽の光をどんな気持ちで浴びていたのかな、どんな神様に祈りを捧げていたんだろう？
そんな夢を見せてもらえる場所を私はほかに知りません。杉原さんありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

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美しい言葉の持つ力に圧倒される

こんなにも素直に感じ取ってくださったことを嬉しく思う